邪魔はさせない

体調不良やら仕事やらでいろいろ書くべきことが溜まってるので少しずつ消化しないと……。
とりあえずGoogle Book Searchについて。あまりの譲歩ぶりにさすがにこっちが引いた。特にアメリカとカナダ以外には適応しないあたり、マジで日本の電子書籍はどうなってしまうのか……。
自分が電子書籍にこだわるのには、もちろん以前述べたようにアクセスの問題だ。第一は単純に物理的アクセスの問題で、数千冊とかの書籍なんか持ってたって実際にはほとんどアクセスできない。第二は稀購本だ。これはほんとにアホかと思うんだけれど、刷数が少ない絶版本などはアクセス自体ができない、あるいはアクセスに異常にコストがかかる(平たく言うと古書に高値がついている)。せっかく人のためになる良書が、単にアクセスの問題で眠ってしまうのだ。これを世界の損失と言わずなんと言うのか。
もちろん日本でGoogleに頼らずに電子書籍が立ち上がるならそれでいい。標準のebook規格対応も進んでいるようなのでまあそれもいい。だが、複数の会社からデバイスが発売され、版元によってバラバラな機種対応になり、間違いなくそれらが相互に利用できるようにはならないだろう。それではダメなのだ。
つまるところ、知識は(究極的には)オープンでなければならない。これこそ自分がGoogleを、Google Book Searchを推す最大の理由だ。最小限のコストで知識を最大限に共有する。書籍とは本来そのようなものであり、その形が電子化によって大きく前進しようとしているのだから、ホント邪魔すんなよな。