Yo! BROTHER

http://jp.techcrunch.com/archives/20090717amazon-why-dont-you-come-in-our-houses-and-burn-our-books-too/

いやー、更新さぼってたら世の中いろんなこと起こる起こる。ところでこの記事にビッグ・ブラザーを持ってきたのはいただけない。だって単なる権利問題の話なのに、なんか検閲削除みたいな印象持っちゃう。もちろん削除されるのは言語道断なんだけど、これは無茶苦茶難しい話だ。
さて、本を買う層ならば分かると思うけど、「版が違えば違う本」ということに対して、電子書籍はどう対処すればいいのだろう? 要するに「何をするダァーッ!」って本と「何をするんダァーッ!」って本があったとき、電子書籍はもちろん「何をするんダァーッ!」の版しか存在しなくなるだろう。でも、ほんとにいいの? それで。という話だといえば分かりやすいでしょうか。困るよね。誤植の本は世界から抹消されてしまうのだ。あなたがもし誤植版の書籍を買ったとしても、知らないうちに正しい版に変わっている、なんてことはKindleタイプというか、データを基本サーバに置くタイプではつねに起こりうる。さあどうする?
まあこの辺の同一性の問題はサービスを提供する側の理解度・本気度による。ただし「読めりゃいいんじゃね?」は結構重要であり、どんな版であれ残っていないことに比べれば、次元が違って良いことなのは理解して欲しい。恐らくそういった微に入り細に亘った問題を解決するのは別の人々の担当だろう。自分の立場としては、表現の自由の元、どんなものでも自由に表現され、どんな人でも自由にアクセスすることができ、それに対して自由に言論がなされることが重要だ。無くしてしまえ、なんて前時代的な行為が採られないことを切に望む。